馬 上 筒

BAJOEZUTSU

 戦国の世、鉄砲の出現で戦法は大きく変わりました。騎馬武者が従来の弓矢から鉄砲に替えた場合、振り回しを楽にするよう全長を短くするのは当然の成り行きで、馬上筒と呼ばれる鉄砲が各地で製造されました。馬上筒は騎兵銃(カービン銃)の元祖でした。

【仕様】

全長:1,110㎜

重量:1,920g

口径:6㎜ BB

装弾数:53発

機構:アンダーレバー式エアーコッキング

材質:亜鉛合金・真鍮・鉄・アルミ

銃床:ブナ材・オイル仕上げ

付属品:火縄

 

価格:¥98,000(税別)

 

2022年 1月 発売

 

 ストック(台)はタネガシマ(写真下)より20㎝以上短くなっています。とはいっても1本物のストックとしては最大級の長さです。

 付属の火縄はこの状態で出荷しています。金剛打ち綿ロープを亜麻仁油でといた弁がら(ベンガル赤土)で着色しています。多少色落ちします。先端は焦がしています。



 給弾、操作方法、ポップ調整はタネガシマと同じなので、タネガシマの項をご覧ください。


 カラクリ内部。ここまでの分解はタネガシマの項をご覧ください。なお、これ以上の分解は組み立てと調整が面倒なので、やらないでください。

 馬上筒より、金型生産化したパーツです。タネガシマでは削り出していました。


【銃身・機関部の分解手順】

① 索状型インナーマガジンを抜き出します。

② 中輪金のピン(ネジ)を外します。

 (組み立て時、ピンはこの通り左側から入れてください)


③ 中輪金を抜き出せば、銃身・機関部はシャーシごと取り出せます。

④ シャーシスクリューを外し、アウターマガジンチューブとBBケース左右を抜き出します。


⑤ キャップスクリューを外します。

 (タネガシマ第2ロットまでは無かった部品です)

⑥ シャーシの止めネジ後部を外すと、ピストンガイド・メインスプリングが抜き出せます。


⑦ シャーシの前2本のネジを外すと銃身・機関部は分離します。

⑧ シャーシはこの様に90度曲げて、シリンダーレバーから抜き出します。


⑨ 前銃身と後銃身の止めネジを外します。

⑩ ホップスクリューとBBストッパーAssyを取り出すと前後の銃身部は分離します。


⑪ ピストンとシリンダーは前方に抜き出します。

⑫ 前銃身のこのホーローネジを外すと、インナーバレルAssyが後方に抜き出せます。


⑬ このホーローネジを外すと、インナーバレルはチャンバーから前方へ抜き出せます。

⑭ チャンバーパッキンとインナーバレルです。これらを交換するには銃身・機関部のほぼ完全分解に近い作業になります。ホップスクリューを締めすぎて破損させない限りチャンバーパッキン交換の必要はありません。インナーバレルも大きな力がかかって曲がったりしない限り大丈夫です。