フリントロック・ピストル

Flintlock Pistol

火縄銃(マッチロック)の次の世代となったのが火打石銃(フリントロック)でした。管打ち銃(パーカッション)の登場までの間、18世紀を中心にフリントロックの時代は100年以上続きました。モデルにしたのは1953年にウェストポイントに寄贈された物で、1770年代にジョージ・ワシントン(大統領)銘入りで特注された67口径スムーズボア・フリントロック・ピストルです。

【仕様】

全長:360㎜

重量:740g

口径:6㎜BB

装弾数:12発

機構:ハンマー式エアコッキング

   可変ホップアップ

銃床:ABS樹脂
価格:¥16,800(税別)

 

 

**製造履歴**

第1ロット:H22年5月発売 ¥11,800(税別)

第2ロット:H23年5月発売。

変更点:亜鉛合金パーツのメッキを外銃身が真鍮に、ハンマー・ 当り金・サイドプレートが黒色になる。

第3ロット:H24年6月発売。

変更点:亜鉛合金パーツのメッキを外銃身・ハンマー・当り金・サイドプレートがクラシックシルバーになる(第1ロットの仕様にもどる)。

第4ロット:H25年10月発売。

仕様は第3ロットと同じだが、価格が¥12,900に値上げ。
第5ロット:H27年11月発売。

仕様に変更はないが、価格が¥14,800に値上げ。このロットより組み立てはドンサンからKTWに移行。

第6ロット:R1年11月発売。

パッケージ以外仕様変更なし。価格は¥16,800に。

第7ロット:R3年4月発売。

第8ロット:R4年6月発売。

 


策杖がマガジンです。押してから左にひねって抜き出しBB弾はここから入れます。最大12発。

発射には二つの操作があります。①ハンマーを起こして内部のピストンを後退させます。ハーフ・コックはできません。

②倒れていた当り金をこの位置に戻します。このときピストンからギアがはなれシリンダーが前進してノズルがBB弾をチャンバーに送り込み、発射準備完了です。


銃身上の穴にM4のホップスクリューがあります。六角レンチで右に回してホップ強、左で弱。

引き金を引くとピストンが前進し、同時にハンマーが落ちます。

BB弾が発射された直後、ハンマーが当りがねをたたいて跳ね上げます。


アウターバレルも含めて全金属製です。刻印からロンドンのHAWKINS製であることがわかります。

アウターバレルも含め、金属部はすべてクラッシクスチール・メッキです。

George Washingtonの銘があります。グリップエンドは金槌になります。


メカボックスの左側。3個のギアーでピストンをコックします。パワーは0.43ジュールです。

同じく右側。組み立ては特殊工具がないと出来ません。決して分解しないで下さい。

安全装置:本銃の取り扱い説明書にはセフティがありますが、セフティの付いたタイプは海外向け仕様です。古式銃の場合、ASGKではセフティの設置が免除されているため日本仕様ではこれがありません。


別売品

ピストン¥500
シリンダー¥500


分解・組立方法

①分解はまずハンマーを外すことから始めます。以下、番号どおりに進んでください。

②ストックの2本のピン(前が短、後ろが長)をポンチで抜き、マガジンチューブを外します。

③トリガーガードを持ち上げて前へズラして外したあと飾りプレートを外します。

④アウターバレルを持ち上げメカボックスごとストックから抜き出します。


⑤アウターバレルとインナーバレルを抜きます。ゴムパッキンはチャンバーに残ることもありますが、かまいません。

⑥メカボックスを止めている4本のネジは、後ろの2本の長いネジから外します。次が中央の少し短いネジで、

⑦最後に前方の短いネジを、写真のように手で押さえてスプリング(2本)の飛び出しに備えて外します。

⑧メカボックスの右面。組み立て時はトリガー・スプリングが写真のようにテンションがかかった状態にします。


⑨メカボックス左面(下)のギアの配列。組み立て時はこの状態で上と合わせ、後方のネジ2本から締めます。

⑩当たり金部はこれまでの分解と関係ありません。組み立て時、当たり金は写真のように上げた状態にします。

⑪組立時の難関は2本のリコイルスプリング(同サイズ)です。市販のピンセット(板厚1mm)が組立に最適です。

⑫下を先に入れます。上は入れる際にハンマーを使って写真のようにピストンを後退させながら入れると楽です。


⑬中央のネジを締めてから(⑪の段階でゆるめに締めておく)、チャンバー付きインナーバレルを差し込み、前方のネジ(写真)を締めてメカボックスを完成させ、④→①→②→③の順で組み立てて完了です。(注意:写真で示す前方のネジはやや強めに締めてください。フォロワーが引っかかることがあります)

注意:
完全組み立ての前、メカボックスだけの組み立て時にハンマーをコックすると、ピストンのギア部が破損します。


お知らせ

発射時に何らかの理由で当たり金が途中で止まった場合(写真)、絶対にハンマーを起こそうとしないでください。この際は、当たり金を前に倒してください。ハンマーが最終位置まで落ちればギア位置が正常な状態になります。


ハンマーを起こしてもコックしない場合は、ハンマーをいっぱいに起こしたまま当たり金を閉じ(固いが一気に)、この状態でハンマーを放し、当たり金にぶつけて倒せば、ギアは正常位置にリセットされます。


飾りプレートのネジは強く締めないでください。プレートはトリガーガードと嵌めあい固定されているため、ネジは刺してある程度の固定で大丈夫です。


策丈型マガジンが抜けやすくなった場合は、この部分をポンチ等でたたいてロックを固くしてください。