FLINTLOCK PISTOL

   鉄と硬い石をこすって火花を出し、これを銃の発火装置にしようという考えは、16世紀ごろからありました。レオナルド・ダ・ビンチがこの方式の銃の構造スケッチを残したのはこのころだと思われます。

 最初に製品化され歴史に残るものは、鉄と硬い石を機械的にこすり合わせる機構で、ゼンマイを使った時計のような精密構造でした。のちにホイールロック式と呼ばれるものです。ただ、実際の製品は複雑な機構で大型となり、実用的でない上に高価なため、一部の人にしか広まりませんでした。

 17世紀初頭、撃鉄を鳥のくちばし状にして火打石(フリント)をはさみ、火ぶたをL字型に立ち上げ火打石を受ける鉄板にした新発想の機構が現れます。火打石が鉄板にぶつかり火花が出ると同時に鉄板といっしょに火ぶたが跳ね上がり、開いた火皿に引火する。画期的な発明で、のちにフリントロック式と呼ばれました。

 火縄式とほぼ同じ部品数であり、また、火のついた火縄を保持しなくて済む点が実用的であったため、民間用・軍用として広く普及しました。18世紀は、初期のアメリカ開拓とその後の独立戦争など、フリントロック銃の時代でした。

 KTWがモデルにしたフリントロック・ピストルは、米国ウェストポイント士官学校に保存されているもので、グリップにアメリカ合衆国初代大統領ジョージ・ワシントンの銘があります。ロンドン・ガンメーカーのホーキンス社製で、1780年ごろの製造とされます。

【仕様】

全長:360㎜

重量:740g

口径:6㎜BB

相談数:12発

機構:ハンマー式エアーコッキング

   可変ホップアップ

銃床:樹脂製

価格:¥20,800(税抜き)

発売:2026年4月9日(木)予定。 

製造履歴:第1ロット 2010年   5月

     第2ロット 2011年   5月

     第3ロット 2012年   6月

     第4ロット 2013年 10月

     第5ロット 2015年 11月

     第6ロット 2019年 11月

     第7ロット 2021年   4月

     第8ロット 2022年   6月

     第9ロット 2026年   2月


【使用方法】

 索杖がマガジンです。押して左に回して抜き出します。BB弾はピンポンチが示すところから入れます。最大12発。

ハンマーをカチッとなるこの位置まで起こします。これで内部のピストンもコッキングします。

倒れている当たりがねを火皿にふたをするように起こします。動きは固く感じますが、この動作でピストンからギアが分離し、同時にシリンダーが前進してノズルがBB弾をチャンバーに送りこみます。これで発射準備完了です。

銃身上の穴にホップスクリュー(ホーローM4)があります。付属の六角レンチで右に回してホップ強、左で弱です。出荷時、0.25gBB弾で試射して調整済みです。

 

引き金を引くとピストンが前進し、同時にハンマーが落ちます。

BB弾が発射されると同時にハンマーが当たりがねをたたいて跳ね上げます。


【外観】

アウターバレルを含め、外観部は亜鉛合金製です。ストックと索杖部は樹脂製です。銃身の刻印はロンドン、右サイドプレートにホーキンスとあります。モデルにしたのはロンドンのホーキンス社製ということですね。

17.5㎜の大口径のマズル部はラッパになっています。実際の銃身は67口径です。内部のインナーバレルはここまで伸びています。

グリップにジョージ・ワシントンの銘があります。ウェストポイントに寄贈されたものをモデルにしました。グリップエンドは金槌になります。


【分解・組み立て

① 分解はまずハンマーを外すことから始めます。

② ストックの2本のピン(前が短、後ろが長)をポンチで抜き、マガジンチューブを外します。

③ トリガーガードを持ち上げて前へずらして外します。そのあと下部の飾りプレートを外します。

④ アウターバレルを持ち上げて、メカボックスごとストックから抜き出します。持ち上げて前に引き出すようにします。

⑤ アウターバレルを抜きます。インナーバレルごと抜き出てチャンバーパッキンがチャンバーに残る場合がありますが、かまいません。

⑥ メカボックスを止めているのは4本のネジで、後ろの2本の長いネジから外します。次に中央のネジを外します。

⑦ 最後に前方の短いネジを写真のように手で押さえてスプリング(2本)の飛び出しに備えて外します。

⑧ メカボックスはこのように開きます。

⑨ メカボックス左側のギア配列。この組み合わせを覚えてください。トリガーの奥にあるリアギアは、組み立て時にこの回転位置(右いっぱいに回した状態)にします。2つあるフロントギアは差し込み位置を間違えると動かなくなるので注意してください。

組み立ての時は、後ろ2本、中央の1本の順になります。

⑩ 組み立て時の難関は2本のリコイルスプリング(同サイズ)です。市販のピンセットで板厚1ミリのものを使用します。下を先に入れ、上はハンマーを使って写真のようにピストンを後退させながら組み込みます。なおこの時、ハンマーを大きく起こすとピストンが上に逃げてギアから外れ、ピストンの歯部を傷つけるので注意してください。メカボックスを止める最後の前のネジは少し緩めに絞めてください。マガジンフォロアーの引っ掛かりを防ぐためです。なおこの際、ゆるくしすぎると逆にマガジンフォロアーがチャンバー側に入りすぎて抜けなくなることがあります。

⑪ メカボックス・インナーバレル・アウターバレルをストックに組み込んでから、ハンマーにスプリングを入れます。

⑫ ハンマ-スプリングの取り付けはこの隙間に入る幅の狭いマイナスドライバーを使い、スプリング端をサイドプレート凹部にグイと持ってきてひっかけます。なお、ドライバーで本体に傷がつかないようテープで養生することをお勧めします。

⑬ マガジンチューブを取り付けた後、下部の飾りプレートを取り付けます。この際、ネジは強く締めないで下さい。ストックの樹脂部側のメネジ深さが短いためです。

⑭ トリガーガードはストックにはめ込む構造です。プラハンマーでたたいて飾りプレートにはめ込みます。飾りプレートはトリガーガードのバネ効果で固定されます。

⑮ トリガーガードが飾りプレートを強く固定しないときは、プラハンマーで少したたいてバネ性を強くしてください。なお、旧型のフリントロックピストルはトリガーガード後端をストックにネジ止めする構造です。この場合でもバネ効果で飾りプレートを固定してください。


【別売品】

ピストン¥500

シリンダー¥500

索杖型のマガジン¥1,000